欠陥建築を実際に見てみよう!
欠陥建築の事例
配管のために梁を削ってしまった
設備配管を通すために、重要な構造体である梁を、補強しないで無理やり開けたり削ったりして施工しています。コンクリート内部の梁主鉄筋まで切断し、断面欠損のため、本来の梁の耐震強度が著しく損なわれてしまいます。
排水のために床を削ってしまった
これも、床の排水を取るために、排水金物を床を削って補強もなしに無理やり施工している例です。中の鉄筋も切断し、後処理もしていないために錆び付いています。床の断面欠損になり、構造欠陥となります。
生コンクリートの打ち継ぎの施工欠陥
横縞模様が見えるが、これはコールドジョイントと言い、生コンクリートの打ち継ぎについての施工欠陥です。打ち継ぎ線の上下のコンクリートが躯体として分離している可能性があり、よく見ると下の方にハの字になった木枠が紛れ込んでいます。これも断面欠損になり、施工不良・欠陥による耐震強度減となります。施工に対する会社の姿勢が、この写真から伺うことができます。
コンクリートの施工不良
これもコンクリートの施工不良の一種ですが、通常鉄筋はコンクリートの表面から内側以上内部に入っていなければならないのですが(カブリ厚の確保)、表面に露出したかたちでコンクリートを打設したために、鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートを剥離させ、加速度的にこの周辺のコンクリートと鉄筋の強度が損なわれています。
配管のために梁の主筋を切断
鉄筋コンクリートの梁に、補強もしないで無理やり設備配管を通すために穴を開けて通したために、梁の中の主筋まで切断してしまった例です。そのために重大な断面欠陥になり、地震時に写真の通り梁が大破してしまいました。